die Lachmöwe (ユリカモメ、都鳥)

 先日墓参りに行き東京タワーに上りましたが、上から自分の菩提寺の方向を見ると以外に海に近いことに驚きました。調べてみると江戸時代には近くに雑魚場があり、落語芝浜の舞台にもなっている場所だということがわかりました。右の画像は名所江戸百景 芝うら乃風景です。手前に浜離宮があるので築地か月島方面からの風景でしょう。遠景に芝浦(芝浜)が描かれていて網で漁をする漁船も見えます。ここで一月はコハダ二月はシラウオなど江戸っ子は旬の味覚を楽しんだことでしょう。手前に群れている鳥は「白き鳥の、嘴と脚と赤き、鴫の大きさなる、水の上に遊びとつつ魚を食ふ。京には見えぬ鳥なれば」と伊勢物語ににあり、在原業平が「名にし負はば いざこと問はむ都鳥、わが思ふ人はありやなしやと」詠んだ「これなむ、都鳥(みやこどり)」現代の私が問われれば「ユリカモメじゃね!」ってとこでしょうか?