He100D

 私の好きなドイツ戦闘機の一つハインケルHe100D、ライバルのメッサーシュミットBf109より明らかに性能が良いのに、ナチス党員であり政商であったウィリー・メッサーシュミットに破れ採用されなかった戦闘機です。世の中こういう事がよくあります。上層部のいろいろな思惑によって本当に良いものが選択されない場合が・・・十数機製作され実際には存在しない戦闘機部隊として宣伝に使用されました。そのうちの3機が日本に輸出され日立航空機株式会社で量産される予定でしたが戦局の悪化により製造に必要なジグが届かず製作されなかったようです。偶然かも知れませんがHe100は、三式戦飛燕に似てますね、皮肉なことに飛燕は和製メッサーシュミットと言われてますけど?画像の図面は、今から40年前の中学生時代に毎月とっていた航空ファンの付録です。手先の器用だった父親は、この図面からソリッドモデル(木製)を作っていました。私が子供の頃は、プラモデル(マルサンの登録商標だった)ではなく木製のキットが発売されていましたが、残念なことに最近は見かけません。どんな職人さんが作っていたのか興味がありますねぇ。