das Golf (ゴルフ)

 先日、深夜テレビで「グレイテスト・ゲーム」(2005年製作日本未公開)という百年ほど前のUSオープンゴルフトーナメントを描いた映画を見ました。見始めはあまりに労働者階級に対する差別がひどい(黒人、アジア人に対しては押して知るべし)ので、イギリスが舞台なのかと思いましたが、20世紀の初頭のアメリカ、ボストン(今でもヨーロッパらしい?)近郊の話であることが見ているうちにだんだん解かってきました。主人公は、初めてアメリカ人のアマチュアプレイヤーとしてUSオープンに優勝したフランシス・ウィメットという人で、私は彼を知りませんでした。他の登場人物もハリー・バードン以外は初めて聞く名前のプレイヤーばかりでした。プレーをする場面では砂をショットグラスのような容器に入れてティーグラウンド上に盛り上げてティーアップ(現代でもイギリス出身の女子プロ、ローラ・デービースがやっています。)や汚い駆け引きなど当事のプレースタイル、ファッションなどが見られてゴルフの歴史に多少の興味のある人間にとっては面白く退屈しません。用具でもブレードの薄いシャローなパター(私も主人公が使っていたようなパター(画像)を所有していますが、いまだこれでプレーする勇気はありません。)やヒッコリーシャフトのドライバー、ハスケルボールなどが見られて興味深かったです。技術的なことでは、物語の最初にハリー・バードンが少年時代の主人公にグリップの指導をする場面が出てきます。その時の「グリップは強く握ってはいけない。小鳥を掴むようなイメージで優しく握るんだ」という名言は今までサム・スニードのものだと思っていました・・・監督の創作なのでしょうか?またハリー・バードンこそ現在のオーバーラッピンググリップ(バードングリップ)を完成させた人物で、フランシス・ウィメットはインターロッキンググリップだったようです。このインターロッキンググリップは私がゴルフを始めた当事のスーパースター、ジャック・二クラス(タイガー・ウッズも)がしていたと言う理由で、若い頃から最近までしていたグリップですが、スイングの振りぬきに違和感(手首がロックした感じ)を持ちながらプレーしていました。いまさらですが基本に立ち返りオーバーラッピンググリップに変えてみました。するとクラブは綺麗に振りぬけるようになって、アイアンショットにスピンが強くかかるようになり、さらにはアプローチのコントロールがしやすくなったような気がします。画像の説明をしておきます。白黒写真はフランシス・ウィメット自身とキャディの11歳の少年エディ、カラー写真は当然映画の一場面ですが、よく似ていると思います。