der Abfahrtslauf (滑降競技)

 久しぶりにスキーの滑降競技をソチオリンピックの中継で見ました。在独中この時期は毎週ワールドカップの放送があり、同胞(海外にいると誰でも多少愛国心が強くなるものです。)岡部哲也や木村公宣が大活躍していたので楽しみにしていました。回転や大回転ではなんとか勝負になる日本人でも滑降ではてんで歯が立ちません。土台、圧倒的に広いヨーロッパのスキー場ではちまちまと回転を繰り返す私(日本人)のようなスキーヤーなど皆無です。大体大きなターンでスピードとスリルを楽しむ傾向が強いようで、こんな環境の違いが危険と隣り合わせの一本勝負の滑降競技での日本人競技者が少ない理由なのかもしれません。日本ではあまり見る機会がありませんでしたが、競技自体は大好きで、当時購読していたスキー雑誌等で海外の情報をチェックしていました。そんな私にとっての滑降競技のスター(回転はインゲマール・ステンマルク)はオーストリア出身のフランツ・クラマーです。以前はトニー・ザイラー、ジャン・クロード・キリーなど回転、大回転、滑降の全ての競技をこなすオールラウンダーがほとんどでしたが、クラマーは滑降のスペシャリストで、ワールドカップポイントのほとんどが滑降によるものでした。1976年地元インスブルックオリンピックで金メダルを獲得した彼のすばらしい滑りを貼っておきます。