die Haselfichte

 Hase(ハーゼ)は、ドイツ語でうさぎですが、日本では、ちょうちょと言って表板材のFichte(ドイツトウヒ)の表面にある木目のような模様のことです。好んで使用される製作者の方がいらっしゃいますが、私は、大嫌いです。理由はありませんが・・・ 世界で五本の指に入る日本人の某巨匠の本によるとハーゼは、縦に割れやすい針葉樹の外力に対する弱さをささえる役目を果たしており「天然の力木」を内臓しているんだそうです。見た感じでは、確かに年輪に沿っては、割れにくいとは思いますが、髄線に沿って横に割れている表板を何枚か見たことがあります。今度使おうと思っていた表板にうっすらとHaseが出ているので切り抜く勇気がありません。