der Superkleber(瞬間接着剤)das Berufsethos(職業倫理)

 修理依頼の楽器です。裏板をオープンしたところReifchen(ライニング)が瞬間接着剤(以下アロン)で側板に着けられており裏板本体もアロンで接着されていました。表板の割れや各部のはがれも例外ではありません。どのような方が修理したのか分りませんが、ヴァイオリン職人と自ら名乗っている人物でないことを願います。日本では技術者が経営者に雇われている場合が多いので、楽器に対する知識の低い雇い主に指示されてやってしまったのかもしれませんが・・・私も若い頃、弦楽器専門店でアルバイトをしたことがありましたが、かなり理不尽な要求をされました。今は変わっているかもしれませんが、私が働いていた頃のヨーロッパでは職人(マイスター)=経営者でしたのでこのような事態はありませんでした。