der Taeter(犯人)

 私の裏板に落書きをした人物はこの集合写真の中にいます。30数年前、共に修行していた職人の卵たちで、私は前列右から二人目です。なぜピィー パピィーなのかセーターの胸の文字で解かると思います。当時私は若輩者ながら師匠M氏の補佐として彼らにヴァイオリン製作の指導をしていました。ここに写っている若者たちは、全てヴァイオリン製作者となり国内外で活躍しています。写真に写っている私を良く見るとダナーのスラッシャーを履いていたり、髪の毛に軽くパーマをかけていたりして、お金も無いのに見栄を張って結構おしゃれをしていたように思われますが、現在は写真の中央に写っているM氏と同年齢の初老の男になってしまいました。