die Geige(提琴)

 1930年代の作と思われるスズキヴァイオリン。よくみかけるラベルが付いています。表板には栂が使われていて良く鳴り、いわゆるスズキトーン由来となった時代の楽器のようです。日本の古い製作者のなかには、フィヒテ(スプルース、エゾマツ)以外の材料(ヒノキ、スギ等)を使用している方もいらっしゃいますが、確実に音が良くても私には使う勇気はありません。さる日本のヴァイオリン製作の大家は、自著でヨーロッパ産の材木で作られていない楽器は、ヴァイオリンではないのかもしれないと語っています。