das Bergsteigen(登山)

 実家の納戸で、昔読んだ深田久弥の山の本を見つけました。内容は、ヒマラヤの各峰の解説とその登頂史が克明に書かれています。自分では登山はしませんが、読むのは大好きで、不謹慎かもしれませんが、登頂の成功より失敗の方に魅力を感じます。表紙のイラストは、装備や身に着けているヤンカーから推察するとゲオルグ ウィンクラーをイメージしたものと思われます。ドイツミュンヘン出身の彼は、ヨーロッパにおけるアルプス登山の黎明期、誰に知られることもなく(単独行であったゆえ)数々の岩壁をのぼり、19歳だった1888年ワイスホルン西壁(最後の画像)を登山中に遭難して70年後の1956年に氷河の末端で遺骸を発見された登山家です。こんな話なんか大好物です。画像は、彼の17歳時の肖像と登山日記です。