Achtung!(注意!)

 電車に乗ると優先席では無い3人掛けの席が空いていました。向かって一番右の席は、私にとってなかなか魅力的な席です。座ろうと近づくと座面に針金のようなものが出ていました。触ると座席のスプリングが折れて表面に出ていました。危険なので左のドア側に座り発車を待っていると、正面のドアから駆け込み乗車をしてきた中年のサラリーマンが、私が声を掛ける暇も無く、勢い良く問題の席に腰掛けました。すると彼は、漫画のように飛び上がり、なにが起こったのかも確認もせず他の車両に移っていきました。危険だとは思いましたが、先端が丸くカールしていたのでまさかお尻に刺さるとは!驚きました。始発駅でもあったので電車が駅に止まるたびに車内は徐々に混みだし、不自然に空いている席目がけて乗客が殺到します。そのたびに私は、その座席の状況を説明しなければならず、甚だ面倒くさい状態に陥りました。寝たふりも出来たのでしょうが、5〜6人を助けたあたりで居た堪れず席を移ってしまいました。まあその席の状況を確認出来る場所にですけど・・・