Chile(チリその2)

 チリという国で思い出すのは、旧東ドイツの指導者ホーネッカー議長の亡命先だったということです。以外だったのは、社会主義国の最高指導者であった人が、極右軍事政権の独裁者ピノチェトの国に亡命したことでした。調べてみるとホーネッカーの娘がチリ人男性と結婚していて、チリ国内の情勢もピノチェトの退陣によって変化しており可能だったようです。ベルリンの壁が崩壊する前、彼が出身地である旧西ドイツのザール地方を訪れ、生家で妹と再会し庭になっていたリンゴを一つもぎってポケットに入れる姿が印象的でした。出発前の東ベルリンの空港では、社会主義国の指導者のイメージとはかけ離れたおどけたような彼の立ち振る舞いが、今から思うと既にベルリンの壁の崩壊が近いことを知ってしていたのかもしれません。彼の画像をアップしておきます。彼は私が好きでよく見ていたお下劣なイギリスのコメディアン、ベニー・ヒルの番組に相方として出てくる貧相なハゲ親父に似ています。右画像の真ん中の人です。