講談

 昨日久しぶりにテレビで講談を聞きました。一龍斎貞水の「鉢の木」でした。鎌倉時代の話である雪の夜、一夜の宿を旅の僧侶に貸した落ちぶれた武士(佐野源左衛門常世)が、もてなしのために大事にしていた梅、桜、松の盆栽を焚き木代わりに囲炉裏にくべるという話です。実はこの僧侶が、前執権北条時頼で、再会して武士に幸運が訪れるという話です。この事態を自分に置き換えてみると、はたして突然の見知らぬ訪問者(たとえ僧侶であっても!)のために大事なカエデの裏板をストーブにくべられるか?無理です!私に幸運は、決して訪れないでしょう。確かこの話、マンガ巨人の星に引用されていたと思います。さすが梶原一騎先生!